筑波山の春を楽しむ
4月12日、平成19年度、当会初めての行事である春の筑波山観察会が「カタクリ、イチゲ、キブシを楽しむ」をテーマに開催されました。コースは筑波高原キャンプ場〜女体山〜カタクリ園〜御幸ケ原〜ユースホステル跡地〜鬼ガ作林道〜キャンプ場。標高差の少ないゆるやかなコース設定としました。今回は土日の混雑を避けて平日での開催となりました。初めての試みで、参加者がどの程度集まるか心配されましたが、ふたを開けて見てびっくり、沢山の方から申し込み頂き、一部の方々にはお断りすることになり、大変申し訳ありませんでした。当日は絶好のハイキング日和のなか、定員の30名を大幅に越える約40名の方々に参加いただきました。
キャンプ場を9:50に6班に分かれスタート。出発点のキャンプ場の中では、沢山のカタクリやニリンソウ、キクザキイチゲ、ヒナワチガイソウ等の草花、コブシ、アブラチャン、クロモジ、イヌガヤ等の木々の花々が皆を大歓迎してくれました。各班リーダーの説明を聞きながら、女体山まで、木々の芽吹き、アオキの赤い実、茶色の花、ハルトラノオ、ユキザサのかわいいつぼみに囲まれて登山。
12:00女体山頂上からの眺めを楽しんだあと、御幸ガ原へと下る。途中のカタクリ園の近くでブナの巨木に囲まれながら昼食。
13:00御幸ガ原出発。下り始めの登山道脇にはユリワサビが咲き乱れ、一行の目を楽しませてくれました。ユースホステル跡地に近づくにつれ、周囲の雑木林はカタクリ一色に染め分けられて、全山カタクリという表現がピッタリする原生のカタクリの乱舞でした。ユースホステル跡地からキャンプ場までの車道沿いの両側はキブシ、クロモジが満開、足元にはアオイスミレ、ナガバノスミレサイシンやピンクのエイザンスミレ。その他トウゴクサバノオ、エンレイソウ、ミヤマカタバミ、ネコノメソウ等々沢山の花たちに出会うことが出来ました。
15:00全員無事キャンプ場に到着、15:30付近を最後に散策した後、解散となりました。
今回事務サイドの不手際で、集合場所の駐車場を間違えた方が数名いらっしゃいました。大変ご迷惑をお掛けしたことを、おわびいたします。
参加してくださった皆様、有難うございました。スプリングエフェメラル(春の妖精)を充分に楽しんで、幸福な気持ちになれましたか。
文:塚本 紘