子ども樹木博士 報告
平成18年10月29日(日)、本年度2回目となる「子ども樹木博士」を、前回(6月18日)と同じ「牛久自然観察の森」を会場として実施しました。
今回もまた一番心配されたのは、お天気でした。 午前中にやむ、との予報を信じて実施にふみきりましたが、当日は夜中から激しい雨、スタッフは再び強くなった雨のなか集合し、傘をさしながらの準備。幸いにも、参加者集合時刻には小降りとなり、予報通り、次第にあがってきたのでした。
この木の特徴は…
参加者は、親子2グループと、個人参加の大人3名、解説は、親子対象と、大人対象の班にわかれました。9時半からの開講式の後、約1時間半、ネイチャーセンターを出発し、21種類の樹木について、葉の特徴や、木の特徴、どんなチョウがやってくるか、色づいた実やドングリなどを観察しました。
ツタとキヅタの違いを観察
前回と同会場での実施でしたが、今回は、秋の実の美しい樹木、近づくお正月にちなんだ樹木、幹にからみつくツタなど、バラエティに富んだ樹種を選んで観察、学習しました。
センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)、ヤブコウジ(十両)の、大きさや実のつきかたの違い、幹へのからみつきかたや吸盤の観察できるツタとキヅタの違い、シロやムラサキの実の美しいコムラサキ、その他、サンショウとイヌザンショウの実やトゲ、ナンテン、シラカシ、エノキ、ゴンズイの実、チャノキの白い花とその実、ヒノキとサワラ、ニシキギ、ヤマウコギ、ヒサカキ、アオキ、シロダモ、などなど・・・
秋だというのに暑い日も多かった今年は、ヤマツツジなどが返り咲き、子どもたちは、雨あがりの葉や枝でカタツムリをみつけては喜び、お母さん達は、樹木博士用オリジナルメモ用紙に、葉や木の特徴をスケッチしたり、教わった事を記入したり(小2以下の子どもの場合、親が記入)、楽しく観察できました。 また、大人対象の解説をわけることで、大人にも子どもにも楽しい観察会をめざしました。
クイズに挑戦!
観察舎での休憩後は、解答コース回り、まずは番号のついた木をさがしだし、クイズの答え(木の名前)を記入していきます。解説は21種でしたが、解答欄は20種、参加者は、記入したメモ用紙をみながら葉っぱとにらめっこ。同じ樹種でも、場所も大きさも違う木に、皆、真剣に答えさがしにとりくみました。こんなに葉っぱを一生懸命みたことって、今までなかったのではないでしょうか?迷いまくっているお母さん達に、「子どものほうが、よく覚えていたねということも・・・」(笑)
解答用紙を渡し、採点の間、子どもたちは、ドングリでの遊び、大人は、樹木の漢字クイズを楽しみました。 そして全員、見事な成績で、樹木博士段位の認定証をもらいました。 ただし、お母さんと一緒にまわった小さい子ども達は、仮認定証です! 来年、また来て、一人でまわり、正式な段位に、再チャレンジしてね!
ドングリのコマ遊び | 認定証です |
また、大人の方々対象にも、次回は、違う樹木観察をいたします。 さらに、子ども〜大人まで楽しめる樹木博士をめざしていますので、また、是非、ご参加ください。お待ちしています。