定波観察会 実施報告書
今回の定波観察会は、前回2019年4月から2年が経ちました。時間短縮の為、道の駅日立おさかなセンターから常磐道いわき勿来IC経由、国道289号線のルートを用いて定波地区に入り、植物観察会を実施しました。
1.場所:定波地区
2.日時:2021年4月24日(土930から1540天気:晴れ
3.行程:9:40 道の駅日立おさかなセンター→常磐道いわき勿来IC→定波地区 11:10(昼食)14:10→常磐道いわき勿来IC→道の駅日立おさかなセンター→15:40 解散
4.参加者:10名
5.観察した主な植物等
【木本類】オカウコギ、ヒトツバカエデ
【草本類】タチツボスミレ花、ツボスミレ花、ヒナスミレ葉、エイザンスミレ花、アケボノスミレ花、フモトスミレ花、オトメスミレ花、ムラサキケマン花、ヤマエンコグサ花、ヒゲネワチガイソウ花、フクオウソウ葉、ウバユリ葉、バイケイソウ葉、ツクバキンモンソウ葉、マルバコンロンソウ花、ミヤマハコベ花、ツクバネソウ花、ヌカボシソウ花、タネツケバナ花、ツルキンバイ花、ニリンソウ花、ユキザサ花、タニギキョウ花、キクザキイチゲ花、ホソバノアマナ花、ルイヨウボタン花、トウゴクサバノオ花、ヒトリシズカ花、コチャルメルソウ花、フデリンドウ花、カシワバハグマ葉、キッコウハグマ葉、オクモミジハグマ葉、カニコウモリ葉、ネコノメソウ花、ニッコウネコノメソウ花、ヤマネコノメソウ花、カタクリ葉、キバナアキギリ葉、サイハイラン葉、ミツバツチグリ葉、ヤマタイミンガサ葉
【シダ類】トラノオシダ、ジュウモンジシダ
6.感想など
前回多く見られたブナ実生が全く確認できなかった。前回より多くのスミレ種類を観察できた。観察範囲が限られたせいか、県絶滅危惧種等のホソバノアマナは見られたが、シロバナエンレイソウは確認できなかった。
今回、コロナ禍の中での観察会であり、参加者の移動時間短縮の為、常磐道、国道289号線から北側福島県からのルートを採用した。比較的わかりやすく平坦であった。
定波地区は、自然の循環がうまく行われており、今後とも大切にしていきたい地区である。しかし、定波地区内の道路は、東側民家の生活道路を兼ねており、多少の自動車の通行がある。今回観察中に宅急便の軽ワゴン車が通り、自然と生活のバランスは難しいと感じた。今後は別の季節にも訪れて、自然循環が残っている地区の観察会を続けていきたいと考えている。
ブナ巨木前 | ヤマタイミンガサと ニリンソウ群生 |
ルイヨウボタン |
(報告者:石黒 信治)