“森林インストラクターと歩く御前山観察会”報告
開催日時2017年4月29日(土)9:30集合〜14:30解散
コース:城里町 道の駅「かつら」河川敷駐車場→東登山口→鐘撞堂跡→西登山口→駐車場
参加者:23名(一般19名、会員3名、パートナー会員1名)
城里町の御前山一帯は「関東の嵐山」とも呼ばれ、風光明媚な地として知られています。この地域には、暖温帯の常緑広葉樹林が広がり、照葉樹が多くみられますが、森の中には冷温帯のブナも見られ、特異な森となっています。また、江戸時代には水戸藩によって保護されていたため、植物種も多いことで知られています。
当日は、道の駅「かつら」に隣接する河川敷駐車場に集合し、挨拶やストレッチ体操後東登山口から御前山に入り、観察を始めました。すぐにたくさんの植物に出会います。ニリンソウ、ハルトラノオ、トウゴクサバノオ、オオバタネツケバナ、シロバナニシキゴロモ、ミヤマナルコユリなどを観察しながら樹林帯を歩き、鐘撞堂跡(かねつきどうあと)で昼食をとりました。昼食後、観察を続けながら、西登山口に向かいました。
沢沿いの道では、見逃しそうなタチガシワに出会い、コンロンソウが咲き続ける清流皇都川沿いの道を、観察しながら歩きました。カテンソウ、ツルカノコソウや、御前山では初めてのヤマブキソウを観察、出発地の河川敷駐車場に戻りました。今回の観察会では植物に熱心な参加者もいて、質問をしたり、座り込んで花の仕組みをスケッチする人も見られました。
イチリンソウ |
ニリンソウ |
タチガシワ |
コンロンソウ |
トウゴクサバノオ |
ヤマブキソウ |
(文 村田 誠)