「高崎自然の森の探索」10月実施報告
日時: 2014年10月8日(水)9時30分〜12時30分
天気: 曇のち晴れ 気温23℃〜25℃
場所: つくば市 「高崎自然の森」
参加者:6名(会員:T、S、Y)(準会員:KI、KS、KY)
実施内容:
10月の行事で二十四節気「寒露」の8日に会員研修会「高崎自然の森の探索」7回目を実施しました。今回は花には期待できず樹木の果実の成熟状態を確認しながらの観察でした。
当日朝は気持ちの良い朝の中、昼には晴れ間が広がり気温も湿度も観察しやすい天気になりました。
最初は、実の成熟度を観察。その後隣接する雑草地に移動、多数のクズの葉に実、花はセイタカアワダチソウ、キクイモなどの黄色花、シロヨメナの白色花、キノコも数種類確認、中型ではハタケシメジ、ムジナタケ等。
定例のコースに戻り、ダンコウバイの実と葉芽、ヤマボウシの新芽、カマツカの青い実、アカマツの今年のマツボックリも観察。またサルスベリは実をつけていました。
ヒヨドリバナの花も終わりかけ、オニドコロの実、ゴンズイの弾けはじめた黒い実、ヤマハッカの花、オトコエシの実、ムラサキシキブの実は薄く色付始めて多数。その後、コースに戻り、ムクノキの果実は樹上と地上に落果も未確認、ヒサカキはまだ青い実が多数。次に葉が多数落ちたため、カラスウリの果実は目立って多数確認出来ました。シナノキも葉が落ち果実が落ちずに残っていました。時間が遅れ気味のため少し急ぎ足で移動し、早朝下見で確認したシダのフユノハナワラビの胞子葉が目立って多数観察。カツラの香り漂う通り手前になぜか刈払いされずに残っているカラムシ(葉は互生で裏白色)の群落でしばし葉を裏返して皆さんで確認。カラムシはチョウのアカタテハやガのフクラスズメの食草ですが、あえて残してあるのか不明でした。次回に幼虫や蛹など確認したいと思います。その後、ヤブデマリは枯れた実のみ。シロヤマブキの葉が落ち始め黒い実が目立っていました。色が褪せてきたトウカエデの林を抜け、シロダモの実の色の変化を観察。紅・黄色が一枚の中に縁どられたカラスウリの葉を楽しみました。手近でコナラのドングリやコブシの枝には綿毛を纏った冬芽を観察し終了しました。
次回は11月1日(土)の予定とし、別途ご案内いたしますとし解散しました。
○観察した果実や芽をつけた主な樹木名:ダンコウバイ、クリ、クヌギ、コナラ、ヤマボウシ芽、カマツカ実、シナノキ実、エゴノキ、ガマズミ、ヤブデマリ、ムラサキシキブ実、ゴンズイ実、コブシ新芽、シロヤマブキ実、シロダモ実、ヒメコウゾ葉と芽、クサギ実、キヅタ実他。
〇草本名:ヤマハッカ花、クズ実、キクイモ花、セイダカアワダチソウ花、ヌスビトハギ実、アキノタムラソウ、ヒヨドリバナ、オトコエシ実、ミヤマヤブタバコ花、オニドコロ実、カラスウリ実、アメリカセンダングサ、コセンダングサ、カラムシ、ヤナギイノコヅチ、サルトリイバラ実、ノガリヤス、ヘクソカズラ実、ヤブガラシ実、クワクサ、イヌホオズキ、メヒシバ、コネズミガヤ、タイアザミ花、シロヨメナ花他。
○きのこ:ハタケシメジ、ムジナタケ、ヒメホコリタケ他 〇シダ:フユノハナワラビの栄養葉と胞子葉他。
シロダモの実 |
ダンコウバイの実 |
カラムシの群落と葉裏白 |
フユノハナワラビ |
(写真・文:Y)