「筑波山で夏から秋の花を探そう観察会」実施報告
実施日:2014年8月30日(土) 午前10時から午後2時45分
天気:曇りのち晴れ、その後一時雨、のち晴れ 気温:17〜20℃
観察コース:男体山・自然研究路、女体山連絡路と御幸ヶ原
参加者:12名(一般7名 、準会員1名、会員4名)
観察当日は降水確率50%から日中には良くなる予報で実施しました。朝8時頃までは雨でしたが9時には雨が上がりました。集合場所のケーブルカー山頂駅の石垣にはイワタバコの花がまだ咲いていました。集合受付後、挨拶、自己紹介、資料説明と安全対策の話をした後、会員のWさんのリードで簡単ストレッチ体操をし、体を柔らかくしてから、まとまって観察を開始しました。
最初は男体山の登り口手前でキンミズヒキ、ジャコウソウの葉と花の香り、ツクバトリカブト、コアカソの花、センニンソウの葉や花を観察後、自然研究路へと進みました。登りの階段付近にはキヌタソウの小さな花が多数咲き、オクモミジハグマの花が露に濡れ、タマゴタケも出はじめ、ヤマジノホトトギスの花も咲いていました。立身石の上で関東平野を展望し一休み。
その後、自然研究路の崩落現場手前から男体山頂上へ向かいました。オヤマボクチの花はまだ蕾が多く、開花はもうすぐのようで、地域によってはソバのつなぎにボクチの葉を使う話で盛り上がりました。ツクバネの果実を観察。春に咲くつくば市の花「ホシザキユキノシタ」の話が出ましたが、残念ながら花後でした。山頂に到着、晴れた関東平野を眺めてから下り、自然研究路に向かいました。タマガワホトトギス、花も終わりかけのコバギボウシ、ソバナとイワタバコの葉、やっと開花しはじめたキバナアキギリの花を観察。途中、展望台の岩場付近ではキハギの花、クサギの花と葉の匂いを確認しました。
自然研究路の大石重ね付近には、ミズタマソウの花と実があり、階段道の登りはじめでは、すでに花期が終わったコアジサイ、ヤマアジサイ、タマアジサイを確認しました。急に雨が降りだしたため、皆さん一斉に雨具を着て小休止。その後、落葉樹の観察になり、ウリハダカエデ、チドリノキ、ヒトツバカエデの葉を観察。アズマレイジンソウは未だ蕾でした。雨が予想以上に強く降り続き、予定の12時を少し過ぎて午前中の観察を終了しました。
雨宿りも兼ね茶屋に入り昼食後、雨の降り止むのを待ってから午後の部の観察を開始。道路両脇のノブキ、キンミズヒキ、ミズヒキ、タイアザミの花を見ながら女体山方向に向いました。途中、シナノキの葉、サルナシの実、ヒイラギソウの葉も観察しながら女体山下に到着。
その後、折り返して御幸ケ原へ戻り、最後の観察場所の筑波山の男女川源流へと下りました。ここではツル性植物のボタンヅル、ツルニンジン、ヤマホロシ、オニドコロの花や実を確認。推定樹齢約200年弱のブナの大木と推定樹齢約800年の紫峰杉40mの雄大な樹形を堪能して観察会を終了しました。
〇参加された皆さま |
〇ツクバトリカブト |
〇観察中 |
(文:Y 写真:S)