「高崎自然の森の探索(4月)」実施報告
日時:2014年4月5日(土) 9時30分~12時15分
天気:晴れ 気温12℃~16℃
場所:つくば市 「高崎自然の森」
参加者:12名(会員7名 準会員5名)
実施内容:
今年度3回目の行事で会員研修会の「高崎自然の森の探索」を実施しました。2014年度の新しい試みとして、身近な公園で樹木、草花、野鳥、昆虫などの季節的な変化を観察していく事を計画した2回目の今回、樹木の冬芽が新しい葉を出しはじめる「芽ばる」から「萌える」時期になりました。
当日は、周期的に変化する春の天気で朝から晴れましたが肌寒さを感じる風が吹いていました。
「二十四節気」でいうと明るくさわやかな季節の「清明」の日でサクラの花見客が大勢集まりはじめました。会員6名、準会員6名で今回初めて正会員WさんとNさんが参加されました。最初に会長挨拶、事務局長の説明後、担当Yよりこの観察会の趣旨説明と資料配布をした後、コース案内で、手近で観察できる冬芽から「芽ぐむ」「芽ばる」「萌える」に変わり始めた樹木を観察しながら園内を一周しました。
春迎えのサクラの開花、コブシの花が咲く中、明るい林内で、最初にダンコウバイの花やミツバツツジの花、ヤマザクラの花を観察しながら、冬芽を観察した前回から一ヶ月後、すでに新葉が開き始めてもまだ全開していない葉は特徴が出ていないため何の葉かわかりにくい樹木も多いのが今回でした。
今回は場所も観察対象も初めての会員、準会員も多かったので、樹木名札が早めに必要と感じました。次回の5月は葉も花も観察できる樹木が多いので楽しみも増えます。地表では枯れ葉に隠れるようにアマガエルが多数出はじめ、追いかける会員の姿やチョウもお馴染みのシジミチョウの仲間、ビロードツリアブやハナアブも活発に飛んでいました。
草本ではスミレが数種類、セイヨウタンポポ以外にカントウタンポポかなど地表を見たり、葉を見るために上を見たりと、それぞれ関心のある対象を探して温かい林内をゆっくり散策したため、午前中の2時間半があっという間に過ぎました。普段は街路樹であまり観察対象にしていない「トウカエデ」の透明感あるピンク色の新葉展開前の綺麗さも堪能し、最後は駐車場手前のゴンズイ、コブシ、カワヅザクラの葉を観察し終了としました。戻ると駐車場は花見客で満車以上の混雑状態でした。
自由に参加出来る方それぞれの観察対象で楽しみながら互いに学習する、高崎自然の森のフェノロジー(植物等の季節学)を進めます。
次回は5月の4連休の初日の5月3日(土)で「花と葉を同時に観察できる」対象にします。
一般の方々も参加出来ます。ホームページからお問合せをお願します。
(文:Y 写真:S、Y)