県北の自然公園を歩き、日本最古の地層を観察しよう。(実施報告)
茨城県北ジオパーク小木津山観察会
1. 開催日時:2014 年3 月15 日(土) 天気:晴れ
2. 観察コース:小木津山自然公園から御岩神社
小木津山自然公園駐車場集合 → 5 億年前地層の露頭 → 中央園池 → 北展望台 →いしくぼの滝 → 駐車場 →(車で移動)
JX 日鉱日石金属駐車場(旧赤沢銅山大煙突展望地)→(車で移動)
御岩神社駐車場 → 御岩神社 → 賀毗礼神宮 → 駐車場(解散)
3. 参加者:8 名 (正会員5 名、準会員3 名)
4. 観察会概要説明
5 億年前の日本最古の地層
(小木津山自然公園)
5 億年前の貴重な地質遺産が見られる茨城県北の小木津山自然公園を訪ねました。
駐車場から歩き始め、すぐに小さな滝に行き着きます。一見何の変哲もない、案内板がなければ見過ごしてしまうような小さな沢ですが、これが5 億年前の花崗岩からなる露頭です。
この先、林内には先の暴風雪による倒木や枝折れが見られましたが、遊歩道(観察道)は片付けられ、これも森林再生のための撹乱要因の一つかな、などと話しながら観察しました。この時期、樹木は芽吹き前の冬芽の状態で、林床の草本植物もまだ見ることはできません。
小木津山での観察会を終え、車で次の観察地である御岩神社に向かいました。
途中、元の日立鉱山前に車を停め、大煙突の変遷と、煙害による森林破壊から回復した森を眺めました。
ナガヒツジゴケの帽子を冠する狛犬
(御岩神社)
ここからは日立鉱山の栄華を偲ぶ鉱山住宅などを左右に眺め、御岩神社の駐車場に車を停めます。樹齢600 年といわれる三本杉を右手に見て、楼門をくぐります。境内に多く見られる開花前のシャクナゲを見ながら、神社本殿に着きました。本殿の裏手から御岩山ハイキングコースに入ります。常陸国風土記に書かれた「賀毗礼の山」ともいわれ、一部にまだ雪の残る神域を歩きながら早春のハイキングを楽しみました。 (文 MM)