「高崎自然の森の探索」実施報告
日時:2014年3月1日(土)9時30分~12時30分
天気:曇り時々小雨 気温6℃
場所:つくば市 「高崎自然の森」
参加者:5名(会員3名 準会員2名)
実施内容:
今年度最初の行事、会員研修会の「高崎自然の森の探索」を実施しました。2014年度の新しい試みとして、身近な公園で樹木、草花、野鳥、昆虫などの季節的な変化を観察して行く事を計画します。今回、「森の木たんけん」を3年にわたり実施してきた「高崎自然の森」を観察地に選び、スタートしました。
当日は、2月末の暖かさから一変して、降雨確率50%の冷たい一日となりました。本来、行事を中止すべき天気ですが、午前中はなんとかもちそうで、園内のコースを見て、今後の打合せが出来れば良いとのことで実施しました。県北の日立市、千葉県の柏市、当地のつくば市、近接の牛久市から5名の参加者が集まりました。計画したSさんがこの観察会の趣旨説明をした後、この公園を良く観察されているYさんの案内で、手にとってみられる冬芽を主に観察しながら園内を一周しました。
自然の森はつくば市の農業課の管轄で、観光課と一緒につくば市の公園として整備を進めている平地林です。まだ知名度が低く、暗い木立を切り倒し、若い木を植樹、下刈りと歩道の整備を進めているため、自然のままに保たれているとは言えませんが、多くの年配者や、家族、子供達が利用しています。
春を迎える前の明るい林の道で、ダンコウバイの花芽はダンゴ状、ゴンズイの冬芽はツイ(2個並び)になっている等の特徴を確認。ウワミズザクラの可憐な冬芽に見入り、古い大木の葉が落ちてこの冬芽はマグワかヤマグワかどうかを議論したりして、冬芽観察だけでも時間が過ぎました。秋になると枯れた葉っぱの下にコガネタケをはじめ多くのきのこが発見できます。野鳥の姿は少ないが、モズが休憩所のすぐ横で見られました。春には樹木の花と共に、地表には多くのスミレが見られるはずです。
冷たい小雨が時折落ちる中、出発点の休憩所に戻り、今後の計画を検討しました。その他の行事の関係で変更もありますが、毎月の第一土曜に設定します。参加出来る方それぞれの専門とレベルで、高崎自然の森のフェノロジー(植物等の季節学)を進めることとします。一ヶ月に1回では変化を十分に捉えられないので、1,2週に1回来て観察し、情報をメールで交換することにします。遠い方は大変ですので、出来れば近くの方々に参加して頂き、多くの目で観察を進めたいと思います。今後の観察対象樹木に名札付けを実施するなど、つくば市にも依頼しながら進めます。
次回は4月5日(土)とします。
一般の方々も参加出来ます。ホームページからお問合せをお願いします。
(文・写真 :MS)
高崎自然の森 全体図 |
秋にはコガネタケが |