「裏筑波でスプリングエフェメラルを探そう」実施報告
日時:2013年4月11日(木)9時30分〜15時
天気:晴れときどき曇りのち小雨
場所:筑波山(裏筑波)
筑波高原キャンプ場から女体山山頂往復コース
参加者:27名 会員13名 40名
しばらくは晴れの予報が続いていましたが急に寒気が南下して、観察会当日は深夜、早朝に雨が降りました。それでも裏筑波へ向かう道から眺める筑波山の山肌はヤマザクラのピンクと開葉の始まった木々の緑があけぼの色のグラデーションに染まりまさに春の色を楽しめました。
予定の9時半には参加者がキャンプ場に集合、4グループに班分け、会員と共に一路女体山に向けて花の道を進み始めました。
早朝の雨と気温の低さに肝心のカタクリ、キクザキイチゲはうつむいて顔を隠していました。それでもカタクリの実生がニラのようにか細いのを知ると驚きの声が上がりました。
少し登って防火帯付近のそこここにまだ雪が残っていました。昨夜の筑波山は雪でした。樹上からの雪解け水が小雨のように落ちてきました。少し開けた防火帯はブナが出現してくる場所で開花も見られました。
山頂直下のヒトツバカエデのピンクの開葉は手に取って見られましたが、残念なことにこの冬倒れたものでした。御幸が原に向かう途中のエイザンスミレの群落は最盛期で見事の一言に尽きました。
昼食後の下りは同じ道を防火帯から土俵場に下り、このあたりから小雨がふりだし足元が不安定だったですが足元に注意しながら、エンレイソウの群落や彩り鮮やかなヤマエンゴサクを観ながら予定の3時には何とかキャンプ場に到着、解散することが出来ました。
雨後の足もとの悪いなか、できるだけゆっくり歩きながら、早春の花「スプリングエフェメラル」に数多く会うことができました。家路へ向かう道は西日が輝いてまぶしかったです。
参加いただきました皆さま方、本当にありがとうございました。
観察しながらの説明 |
観察したスプリングエフェメラルなど
キクザキイチゲ | カタクリ | ニリンソウ |
エイザンスミレ | ナガバノスミレサイシン | ツクバキンモンソウ |
フタバアオイ | ヤマエンゴサク | ユキザサ |
エンレイソウ | アブラチャンの新葉と開花 | クロモジ |
観察できた花
カタクリ キクザキイチゲ ヒトリシズカ ヒナワチガイソウ ミヤマカタバミ セントウソウ
エンレイソウ ニリンソウ ナガバノスミレサイシン タチツボスミレ ヒナスミレ フモトスミレ
エイザンスミレ ツルキンバイ ユキザサ チゴユリ ヤマエンゴサク マルバコンロンソウ
ユリワサビ トウゴクサバノオ ツクバキンモンソウ フタバアオイ アキノギンリョウソウ(果実)
開花、開葉中の樹木
オオヤマザクラ コブシ イロハモミジ クロモジ キブシ アブラチャン ブナ アカシデ
イヌシデ モミジイチゴ ヤマザクラ ミヤマシキミ アオキ ミツバアケビ ツクバネ
ヤマツツジ オトコヨウゾメ オオカメノキ カジカエデ ヒトツバカエデ
(文責 柿崎、写真 杉山、山口)