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秋の筑波山観察会報告

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今年の夏も猛暑でした。山の秋の訪れは早く、秋の花を見るのは9月一杯との事で、例年の観察会を1ヶ月早めて実施しました。9月25日(日)は丁度台風15号が接近し、天気が危ぶまれましたが、運よく通過した後の涼しい好天に恵まれました。シルバーウイークの最終日で、一般参加者は14名と少ない状況でしたが、栃木・小山、水戸市、利根町、守谷、土浦、桜川等各所から来られ、初参加者も7名おりました。森林インストラクター6名と、準会員4名でガイド役を務めました。

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9時に筑波高原キャンプ場に集合、林会長の挨拶の後、配布した資料に沿って、筑波山の地質の話と、今回は秋の花を主に、木の実、シダ、キノコ、昆虫まで幅広く観察して行きますと簡単な紹介があり、スタートしました。

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スッポンタケの幼菌

駐車場の出口から、シダの特徴の説明を開始。仙郷林道の崖にはイヌワラビ、イヌガンソク、ベニシダ、ハリガネワラビ等、数多いシダが連続し、道端の中にヒメジソ、サラシナショウマ、シュウブンソウ、センニンソウ、ミズヒキ、キンミズヒキ等、秋の花が点々と連なっていました。アブラチャンやアケビ、キブシ、ホオノキ等の木の実を確認したり、クマシデ、アカシデの違いを見分けたりしながら進みました。途中の切り株にカワラタケがカワラの様についていました。草の中に白い卵状の物を5個ほど発見。何かなーと割ってみたら中はゼリー状。後でキノコを学習中の山口さんが調べた結果スッポンタケの幼菌でした。珍しいものに遭遇!

日蔭が多い林道から東筑波ハイキングコースに入ると、明るい空から陽が差し込み、気持ちの良い観察ができました。

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ツルニンジン

ツリフネソウ、アキノタムラソウ、ツルニンジンの5角形を写真に撮ったりしながら行くと、まだ咲き始めたばかりのアケボノソウを見ることができました。また珍しいカラスノゴマも見られました。沢沿いの杉の植林の中を行くと、台風の為に根こそぎ倒れた木に道がふさがれていました。木々の枝も、実もかなり落ちていました。歩行に十分注しながら通過しました。

歩道に出てからしばらくして、つつじが丘に到着しました。休日なので、ロープウエイの下の広場には、学校の生徒達をはじめ大勢の人が居ました。そこで食事をとり、出発の際に記念写真を撮りました。

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道をふさいだ倒木

ロープウエイを降りて稜線に出てから一気に筑波高原キャンプ場におりました。途中、昨年はナンタイシダがわずかしか見られなかったのに、かなり広がっていました。キノコは時期前でしたが、多種発見。キャンプ場に14時半に着き、今回の新発見の内容を披露して頂いた後解散しました。観察会を無事に終了出来ました。参加の皆様、インストラクターの皆様有難うございました。

(文 杉山正夫)

新たに参加された M.Sさんからのコメント

「30年ぶりの山頂 良い運動になりました。又機会ありましたら参加させてください」

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つつじヶ丘で記念撮影

秋の筑波山観察会(草本編)   ※花を中心に観察した一部を掲載しました

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ヤマジノホトトギスモミジガサミヤマウズラ
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ツルニンジンイヌショウマタイ(トネ)アザミ
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キンミズヒキとカンタンツルリンドウカラスノゴマ
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アケボノソウレイジンソウホトギス
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キバナアキギリツクバトリカブトツリフネソウ

秋の筑波山観察会(きのこ編)  (9月に観察されたキノコの一部です)

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カワリハツ(ベニタケ科)カンバタケ(タコウキン科)ツキヨタケ(キシメジ科)
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カラワタケ(タコウキン科)ムラサキアブラシメジモドキツエタケ(キシメジ科)
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モミジタケ(イボタケ科)ニセマンジュウガサ※スッポンタケ(幼菌)断面
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コレラタケ(猛毒キノコ)コシロオニタケ(フウセンタケ科)シロオニタケ

※スッポンタケ(スッポンタケ科)の幼菌は9月25日の観察会では、類球形の軟式テニスボールのように柔らかくフニャフニャした4〜6センチ位のものが5個位あり皆さんで「オニフスベ」の小さいのか?などと話していたのですが、いろいろ調べた結果、スッポンタケの幼菌であるのではと思い、一週間後の10月2日にまだあるかもしれないと探しに行き、皺の入った幼菌が3体残っていたため、半割にして確認したものです。順調に成長すれば3週間位で皺を突き破って傘を出す食菌のキノコでした。

(記:山口)

秋の筑波山観察会(木本の実と昆虫類)  ※観察した一部を掲載しました

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アブラチャンの実キブシの実アケビの実
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クマシデの実(果穂)アカシデの実(果穂)

昆虫類  当日は台風一過で昆虫類の観察数が少なかったが下見時の多種類の一部です

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ツユムシのペア交尾吸蜜中のトラマルハナバチカンタンのペア(♂♀)
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ヤブキリ(肉食性)マツカゼソウとダイミョウセセリツマグロヒョウモン♀
最終更新日:2011年10月11日
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