「子ども樹木博士in三の丸」実施報告
平成21年度の茨城県林政課主催「子ども樹木博士」は、「いばらき森林の感謝祭2009」におけるイベントの一環として、水戸三の丸公園で10月24日に実施しました。
当日、朝のうちだけは日も射す心地よい陽気でしたが、次第に雲が出て気温が下がり風も少し吹き、寒い中での子ども樹木博士認定会となりました。
しかし子どもは「風の子」、最近は死語になってしまったようであまり耳にしませんが、平成の風の子は元気一杯に観察コースを歩き回り、明るくかつ優秀な成績を収めましたことを皆様にお知らせします。
「子ども樹木博士認定会の風景」
*子ども樹木博士認定試験の樹木選定*
講師の先生が、解説する樹木と認定試験に出題する樹木を選んでいます。熱心に行動するお母さん講師と悠然と構えているお父さん講師が対象的に見えますね。(写真右)
"もうこの木が最後ですよネ!"
"エエッツ!まだまだあるんですか!"
(私はもうくたびれました。)(写真左)
*認定会参加者の申込み*
KT(空気が冷たい)なかで子ども達は元気一杯に並んで受付簿に記入しています。講師の先生はまだまだ出番はなくチャットして場を盛り上げています。(写真右)
お祖父さんですか、お孫さんに代わって申込用紙に書き込んでいます。お孫さんは風邪でしょうか?(写真左)
今年は新型インフルエンザが流行しているのでマスク姿が痛々しい思いです。またマスクを着用する人も目立ちました。
"早く始まらないかなー!どんな試験になるのか少し心配だヨ。"
"あの人、何にしているんだろうか? どの木が試験に出るのか先生に聞いてみたら?"(写真右)
"なに、私の名前を読めないの?"
"そんなことないけど・・・。"
最近は、ふり仮名がないと読めない子どもの名前が増えました。
認定書授与のとき、名前が読めないことが多いので受付では必ず読み方を聞いてメモします。
*開会式*
さあ、定刻の12時半です。ルールの説明です。最初の一回り目は講師の先生が樹木の解説をします。皆さんは手元のメモ用紙に先生のお話を書き込みましょう。2回目はお父さんお母さんとは別に子ども達だけで回って、樹木に掛っている番号札の順に名前を書きましょう。良い点数をとることが認定会の目的ではありません。皆さんが楽しく樹木などに親しむことが一番良いことです・・・・・・などといつも同じことを講師の代表が話しました。
"先生、これは何ですか?"
"ヨーク見てごらんなさい。さっきお話したでしょう。ほら、ここに書いてあるよ。"(写真右)
"この名前ではなかったんじゃあない?"
"おかしいな・・・、先生はそう言ったけどな・・・"(写真左)
右の写真は、樹木の解説時に講師の話したことを絵と文字で丁寧に記録した参加者のメモです。こんなに丁寧に書きとめた参加者は初めてのことです。
少し小さいですが良くご覧になってください。このメモは認定会の時に持ち歩いても好いので満点だったでしょうネ。
*認定書の授与*
最後に認定書の授与ですが、皆さん張り切って並んで待ちました。それは大多数の皆さんが今日の認定会の最高点、20問中20点の満点を取ったことをあらかじめ知っていたからです。そして20点満点は2段の称号を授与されました。また11点以上でも初段の認定です。
認定書の授与の時に、林政課から沢山の参加賞ももらい、段位の入った認定書と合わせてこの日の最高の喜びを味わっていました。
*最後に*
昨年は、認定書の授与が終わる前に他のイベントが始まってしまい、子ども達の"早く! 早く!"とフォローが厳しかったので、今年は解説と認定を含めて2時間で終了させました。
多少急いだために就学前の子どもには書き取る時間が不足しました。これからはもっと余裕のある認定会にしたいと反省しています。(しかし今回は樹木博士の後に子どもに人気のイベントがなかったのは残念でした。)
そして皆さんはお忙しい折に、また寒いなかにご参加いただき深く感謝いたします。本当にありがとうございました!
また認定書と一緒に森林インストラクター茨城の活動状況のお知らせと、11月3日の茨城県植物園における子ども樹木博士の案内も配布しました。
平成21年10月30日
写真 打越 栄
文章 林 聰一郎