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「子ども樹木博士」認定会の実施報告

平成20年11月22日(土)に水戸市三の丸県立図書館の敷地(旧県庁跡地)で子ども樹木博士の認定会を実施しました。当日は茨城県・社団法人茨城県林業協会・茨城の森林を守る県民会議が主催する「いばらき森林(もり)の感謝祭」〜県民全体で森林を守り育てていこう〜のイベントの一環として茨城県林政課が主催して実施したもので、私たちの会は講師として6名(最後の認定会時には7名になりました)が参加しました。

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天候にも恵まれ澄み渡った青空のもとで、また参加者は小学校低学年が大多数でしたが20名を越える盛大な認定会になりました。

認定会の始まりは、まず今日のコースにおける樹木の解説です。12時45分に集合して始まりました。

右の写真は「さあ始まりだ!」と旧県庁正面玄関前で。皆さん何が始まるのかドキドキ・ワクワクの状態。

1班は高橋先生です。優しい解説は身振りも含めての熱演で子ども達に一番早く人気者に。 左下の写真は紅葉したモミジの解説をする高橋先生です。また右下はシラカシの解説を後ろからバックアップする人見先生です。白い髭が生えていますが優しい雰囲気で会を盛り上げてくれました。

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2班は藤井先生です。お母さんが子どもに接するような雰囲気で難しいお話を判りやすく聞かせてくれました。「これはヒマラヤスギです。名前はスギですがマツの仲間です。」とか。聞いていた若いお父さんも「フーン、そうか」とうなずいていました。そんな雰囲気で子ども達も活発に質問したり、メモを取ったりと、リラックスさせるところがお母さん先生なのかも知れませんネ。

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3班は永瀬先生です。毎日奥久慈いこいの森で来園者の案内をして慣れたものです。意外(?)と優しい顔たちなので子供達も安心し信頼して解説を聞いていました。「モミジはカエルの手をしたものやまん丸で切れ目のない葉をしたものもあります。」「皆さん!いこいの森に来ればもっと沢山のモミジがあるよ!」と言ったかどうかは判りませんが。

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4班は堀内先生です。もうお爺さん丸出し(そのもの)で、お孫さんにお話しするように顔を覗き込みながら優しくお話していました。

「ケヤキはね、小さな枝ごと葉をつけたまま落ち、風に吹かれて種を遠くに飛ばすんだよ! そうでないと小さな実は足元に落ちてしまうからなんだナー」と手振り身振りでの解説に子ども達は聞きほれていました。

そして2時前からは認定会です。解説してまわったコースを今度は解答用紙を持って番号をつけた樹木の名前を記入します。子ども達は忘れないうちに早く書こうと、競争して先生よりも早く急ぐ子ども達を見かけました。

認定会が終了し回答用紙を採点している間は、藤井先生お得意の講和が始まりました。三の丸内堀の土手に生えていた大きな「ケンポナシ」の木の実を取ってきて、「この実は枝がふくらんだのではなく、花序(って言ったかな?採点していたので・・・)の軸がふくらんで肉質になって食べられるのだヨ!」と解説をしながら子ども達や保護者に配って味見をしていました。皆さん美味しいと言っていましたが、子どもの頃食べるものがなくてケンポナシを食べていた我ら世代には、少々違和感がありそうな顔をした人もいたようです。

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そして最後は認定証の授与です。授与式の時は報告者(授与しているおじさん)の脇でTVの撮影をしていました。皆さんは慣れた感じでしたが、他のイベントの時間が近づくとソワソワする子ども達が出てなだめながらの授与式になりました。

樹木25種の解説をして20種類の樹木名をあてる会でしたが、結果は満点が「子ども樹木博士2段の称号」を5名ほどの子どもが。またその他の子どもは全員「子ども樹木博士初段の称号」に該当し、それ以下の「級の称号」は皆無でした。これは解説時のメモを持参することを許可し、また保護者つきの認定会だった影響なのかもしれません。しかしながら参加してくれました皆さんが楽しく無事に終了することができ講師としても大変嬉しく思いました。またさらに茨城県林政課の皆様には大変お世話になり有難うございました。

森林インストラクター茨城 林 聰一郎(報告)

最終更新日:2008年12月5日
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