秋の筑波山観察会
10月19日、「秋の筑波山観察会」が「裏筑波の自然を楽しもう」をテーマに開催されました。コースは国民宿舎「つくばね」を起点にして、つつじヶ丘を経てロープウェイで女体山直下に昇り筑波高原キャンプ場に下ってから「つくばね」に戻る、のぼりが少なく、静かに裏筑波をタップリ観察するコースを設定しました。
昨年秋は雨で中止となりましたが、今年は好天気に恵まれ、県内各所から来られた70代から10代と幅広い世代の21名の参加者と、8名のインストラクターが色づき始めた裏筑波の観察会を楽しみました。各リーダーのもと5班に分かれて、9時20分にスタートしました。
すぐに仙郷林道のつづら折りに入り、濃い緑が残る木々の中、ツタウルシ等の紅葉が混じり始めた木洩れ陽の下にサラシナショウマ、ミズヒキ、ヤクシソウ、シロヨメナ、ツクバネソウ等を見つけ、インストラクターの説明を聞きながら進みました。
カエデ、コブシ、アブラチャン等の木々の間や道際に、ミツバアケビ、コゴミなどを探したりして、楽しみながら進みました。自動車道を離れて陽だまりの道に入り、複層林の試験地が見えてきました。筑波山の植林を計画的に進めている状況の説明がありました。つつじヶ丘には12時10分に着きました。心地よい風と日差しの中、テーブルにお弁当を広げて休憩を取ったあと全員で記念写真を撮りました。
ロープウェイで女体山直下に昇り、希望者が山頂に登った後、13時に全員で下山を開始、登山路の木々を観察しました。ブナ、イヌブナ、ミズナラ等の紅葉も間近となり、防火帯付近ではミヤマシキミ、ユキザサの赤い実が目をなごましてくれました。キャンプ場の付近では白のサラシナショウマと青いトリカブトの群落に目を見張り、多くの方がカメラを向けました。
キャンプ場から「つくばね」までは車の通る林道。クマシデ、アカシデ、イヌシデが並んでいたり、秋の草花がひっそりと咲いていました。花の近接写真に熱中したり、観察した草花について議論を交わしながら、15時20分に全員無事に「つくばね」に到着しました。
参加してくださった皆様ありがとうございました。好天に恵まれましたが、皆様満足していただけましたか。これからもホームページ等をご覧いただき、またの機会にお会いしましょう。
(文 杉山正夫)