「春の筑波山観察会」
4月17日、「森林インストラクターいばらき」 と会の名称を変更して最初のイベント、「春の筑波山観察会」を開催しました。昨年と同様混雑の少ない週日に設定しました。40代〜70代の一般参加の方29名をお迎えして、11名のインストラクター・準会員が、春の筑波山の可憐な草花や、ブナ、キブシ等の芽吹きの観察に案内しました。
高原キャンプ場駐車場に9時半集合、名札を付け5班に分かれてスタートしました。スタート地点からカタクリやニリンソウの群落や各種のスミレに遭遇、思い思いにカメラレンズを向けながら進みました。
山道を登るに従い、クロモジ、ミヤマシキミ、アオキ等身近に見て、特徴の説明聞きました。道沿にはユキザサ、ハルトラノオ、トウゴクサバノオ等が次々と現れ、花芽をルーペで見たりして、時の経つのを忘れて観察しました。坂道をゆっくりと登っていくと、ウグイスやシジュウカラの声と共に、ブナが見え始め、ブナの生態系等の説明を聞いているうちに、いつの間にか女体山の下に上がってきました。
女体山頂上からは、真下に水を張り出した水田が見え、遠くは霞ヶ浦が霞んで見えました。カタクリ園を通って御幸ヶ原に12時に到着。土・日曜日には人で一杯ですが、すいた広場でお弁当を広げました。
昼食の歓談の後、御幸ヶ原からユースホステル跡に向かって早めに下山を開始しました。ニワトコ、アブラチャン等に見送られながら、バッコヤナギ、ヤマツツジ等が春の準備をしている姿を、頭上や道の横に見て下りました。途中でカタクリの花が斜面一面に自生しているところでは、その見事さに感嘆の声があちこちで出されました。
山道を下り終わって、ユースホステル跡から小雨が振り出しました。用意した雨具をつけ、林道をたどる中でも日陰や水場にスミレやエンレイソウを探しているうちにゴールのキャンプ場に2時過ぎに到着。皆で記念写真を撮影しました。
夕方から雨の天気予報でしたが、時間を早めて、大勢の方を裏筑波にご案内し、安全裡に終了出来ました。参加されました皆様ご協力有難うございました。お渡しした名札にはホームページが記載されています。お友達にも紹介願います。各種イベントと共に、秋には別のコースで観察会を開催いたします。また多くの方をお誘いして参加願います。
(文 杉山正夫)