「森の木たんけん」にいこう!
8月26日(日)に牛久自然観察の森で「『森の木たんけん』にいこう!」を行いました。
このイベントは、10種類の木の葉っぱや実など、それぞれの特徴を調べて自分だけのオリジナル図鑑を作ろうという内容です。夏の暑い日ざしの中でしたが、22人の子どもたちが集まってくれました。
子どもたちは、それぞれに観察シートを持って、グループごとに木を調べてまわりました。ネイチャーセンターを出発し、森の中にはいっていくと、木の葉で日差しがさえぎられ、涼しく感じます。インストラクターのアドバイスを参考に、葉っぱの形、香り、木の実の様子などを熱心に観察し、シートに書き入れていきました。
サンショウの独特の香りに驚いたり、「山椒(さんしょう)は小粒でもぴりりと辛い」という諺(ことわざ)を知っている子もいました。また、ウナギにかけて食べるという説明を聞いてピンと来た子もいました。
クヌギの木の幹には黒い動くものが…。クワガタでしょうか。みんな目を輝かせていました。でも、ドングリがちょっと遠くて見にくかったのは残念でしたね。
今回観察したのは、次の木でした。
クスノキ | コナラ |
イロハモミジの実 | コブシの実 |
●香りのある木
クスノキ、サンショウ
●トゲのある木
サンショウ、タラノキ
●ドングリのなる木
クヌギ、シラカシ、コナラ
●実の形がおもしろい木
イロハモミジ、コブシ
●葉っぱの形がおもしろい木
イロハモミジ、ヤマグワ
●葉っぱの裏が白っぽい木
シロダモ
10種類の木を観察して、ネイチャーセンターに戻り、見てきた木の名前を当てるクイズに挑戦しました。
そのあと、葉っぱをシートに貼り付けたり、しおりを作ったりしながら、図鑑の完成をめざしました。時間が足りなくてできあがりませんでしたが、続きは、おうちへ帰ってから仕上げてくださいね。
子どもたちからは「とても楽しかった」「もっといろんな木を見たかった」「秋になったらまた来てみたい」などの声があり、みんな満足してくれたようです。
夏休みも終りに近い日でしたが、葉を広げて栄養をたくわえ、実を大きく成長させている季節の木々の様子を観察することができました。木は1年を通じて変化していきます。今回観察した木が、他の季節ではどうなっているか、ぜひ見に来てくださいね。
私たち森林インストラクターは、このような体験をとおして、子どもたちに生き物や自然について感心を持ってもらいたいと思います。そして、大きくなってもからも、かけがえのない自然を大切にして、未来に残していってほしいと願っています。そのために、楽しいイベントをたくさん開きたいと考えていますので、ぜひ皆さん参加してくださいね。
写真: 林 聰一郎、平井 希一
文: 平岡 博