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「八溝山のブナ林&わさび田散策」報告

(1)日時:2018年8月4日(土) 場所:八溝山

(2)一般参加者32名:大子町特産品流通公社3名、大子町農林課2名、茨城県職員1名。
森林インストラクター茨城 2名

茨城県が実施する「ふるさと魅力発見隊事業」の委託で、大子町が企画する自然体験「八溝山のブナ林&わさび田散策」のガイドを、大子町から森林インストラクター茨城に依頼されました。

わさび田で生産者から話を聞く
わさび田で生産者から話を聞く

大子町役場駐車場に集合した参加者は、町が用意したマイクロバスに乗り、わさび田に向かいます。ここで、わさびの生産者から話を聞き、再びバスに乗り、八溝山中腹に建てられた日輪寺でバスを降ります。日輪寺からは森の中を八溝山山頂まで歩き昼食。そこから再び森の中を金性水から日輪寺に戻る行程をとります。

日輪寺からは、山頂まで約1.4キロの距離を1時間かけて歩きますが、真夏日のこの日でも、森の中は涼しくなりました。

ブナなど落葉広葉樹林
ブナなど落葉広葉樹林

すぐに、サクラの樹皮にも似たミズメが現れ、参加者にサロメチールの匂いを嗅いでもらいました。

その先には、ブナやミズナラなどの冷温帯性落葉広葉樹林が広がります。そこにはイヌブナやシデ類も混在し、多様性の豊かな森を展開し、緑のダムと呼ばれる森林土壌をつくります。

八溝山はカエデの種類の多いことでも知られ、過去の観察会では15を越えるカエデの仲間が観察されています。ここでは、カエデの葉とプロペラのような果実の説明をしました。

昼食は、町で用意したわさびの茎を使ったおにぎりと奥久慈茶、それに大子産の桃が山頂に届けられました。最高ランク「特A」の評価を受けたという大子のコシヒカリと、八溝わさびを使ったおにぎりは、参加者に好評でした。

金性水
金性水

帰りは金性水に立ち寄り、日輪寺に戻ります。

金性水とは、環境省の「名水100選」に選定された湧水群で、水戸光圀が命名したとされる八溝五水と呼ばれる湧水の一つです。

八溝山の北側山域への降雨は久慈川の源流となり、南側山域への降雨は八溝川となります。そして、八溝川は大子町内で久慈川に合流し、日立市で太平洋に注ぎます。

つまり、八溝山の森がつくる緑のダムに溜められた水が豊かな湧水となり、沢に流れ、わさび田に流れ、山腹やふもとで豊かな八溝山湧水群となり、川になり、海に注ぐことになります。

(文 村田誠)

最終更新日:2018年8月13日
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