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「筑波山の春を歩こう」実施報告

実施日:2016年4月11日(月) 午前9時から午後3時15分 天気:晴れ14℃

観察コース:筑波高原キャンプ場から山頂までの往復

参加者:19名(一般12名 、準会員2名、会員5名 )

観察当日の早朝は小雨も集合時間の朝9時頃には晴れました。受付後、挨拶、自己紹介、コースと安全対策の説明、簡単ストレッチ体操をしてから、2グループで観察を開始しました。

林道沿いの樹木の新葉やミミガタテンナンショウなどを観察しながら、土俵場付近に移動。途中ではエンレイソウ、ヤマエンゴサク、ヒナワチガイソウ、ミヤマカタバミなど観察できました。その後、別なコースヘ入るとシキミやミヤマシキミの花の香り漂う登山道となりました。やがてカタクリ、ニリンソウ、キクザキイチゲなどの群生地に入りましたが、早咲きのカタクリは枯れ始め、開花寸前の花も両側に多数確認できました。シデやアカマツ林を抜け、真っ直ぐ登って防火帯で休憩し、その後はカタクリ登山道を散策しながら山頂ヘと向かいました。途中カタクリはまだ俯いたままが多く、太陽の光を待ちわびているようでした。

昼食後、御幸ケ原へ下り、一般にはまだ知られていない推定樹齢800年のスギのある筑波山の男女川源流へと下りました。ここでは樹齢約200年弱のブナの大木と紫峰杉40mの雄大な樹形を堪能できました。復路、カタクリ園内で下見時確認したシロバナカタクリとその反対側に緑色のカタクリを発見し3色のカタクリを観察できました。一路女体山方面に向かい、久しぶりに山頂からの眺望を楽しんだ参加者もおりました。下山開始。帰路ではまだうつむき加減だったカタクリやニリンソウも一斉に花弁を全開させました。途中、落葉樹の芽やブナの実生のある場所で観察し、キャンプ場の上部でバッコヤナギの花穂、葉陰のヒトリシズカ開花群生、スミレ、カタクリ、ニリンソウ、キクザキイチゲやコブシの花を眺めながら階段を下りました。まだ蕾のクルマバツクバネソウとツクバネソウがあり、葉の比較観察ができました。広場で終盤のサクラをしばし観察し、最後にヒナワチガイソウの小さい花を見つけて終了としました。

「観察した主な植物」草本約24種(内スミレ6種)、樹木約29種の約53種類

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〇観察中の皆さま
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〇ヤマエンゴサク
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〇シロバナカタクリ
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〇コブシの花咲く下山道
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〇エンレイソウ
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〇シキミの花

(文責:Y、写真:Y)

最終更新日:2016年4月21日
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