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「合同観察会に参加して」
〜沢山見て沢山感激しました〜

森林インストラクター会みやぎ 大友良三

7月9日〜7月10日の二日間、栃木・茨城・福島三県交流会に参加させていただきました。福島の藤田さんから声をかけていただき、宮城から三名の参加です。私自身は宮城からあまり出かけたことが無く、今回の観察場所となる福島・栃木県境にある大峠や宿の甲子温泉も初めての場所でした。

初日は天候も良く、集合場所の白河市から下郷町に入り、旧街道大峠に向かいます。林道の終点に着いたときすでにお昼で,昼食後、登り始めます。周辺はカラマツの造林地が点々とあり、他はダケカンバ、ミズナラ、シナノキ、ヤシャブシ等の雑木林で、かなりの疎林でした。栃木の小川さんのお話しでは、この周辺は以前、放牧地であった、とのことで納得しました。宮城でも放牧地跡がダケカンバ、コナラ、シナノキの同じような疎林になって、林床も貧弱です。

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ベニバナニシキウツギショウキラン

林道終点でまずベニバナニシキウツギに初めて出会い、ショウキランは久しぶりでした。アサノハカエデ、オオイタヤメイゲツ、ウラジロモミも初めてで、「これは何ですか?」と尋ねたら「ただのウラジロモミ」と返ってきたのには苦笑いでした。

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アサノハカエデオオイタヤメイゲツ

更に歩いて、アカヤシオ、コアジサイ、ヤマアジサイ、クサアジサイと初めての植物が続き、ヤマグルマは16年前に東京の高尾山で見た以来の出会いでした。

大峠付近ではニッコウキスゲを始め様々な高山植物が見頃で、そのなかでタテヤマウツボグサ、ベニサラサドウダン(初)が私は印象に残りました。

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ヤマグルマ大峠から流石山を見る
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ベニサラサドウダンタテヤマウツボグサ
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イボタガイカル

下山後、帰路に立ち寄った観音沼ではジュンサイのヌルヌルを実感し、ヤチダモの葉にいたイボタガの幼虫を観察しました。

10日は宿の甲子温泉で早朝からイカルとキビタキの明るい声と共に「ピリリ、ピリリ」とサンショウクイの声を久しぶりに聞くことが出来ました。

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シナノキオオバボダイジュ
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ナツツバキハコネサンショウウオ?

この日は宿から歩いて、側を流れる阿武隈川の川縁を遊歩道で散策です。河畔林はブナ、ミズナラ、サワグルミの大木が多く、満開のシナノキやオオバボダイジュでは、甘い香りと昆虫の羽音がブーンと聞こえる賑わいです。直径30溜ムもあるナツツバキは美しい樹皮も堪能できました。

阿武隈川の浅瀬で見つけたサンショウウオの幼体は、トウホクサンショウウオと思ったのですが、帰ってから図鑑やネットで調べた結果、ハコネサンショウウオではないかと思われます。

その後、那須平成の森に移動して観察です。

ここは森林公園として一般の方が広く利用できるように整備された場所で、ビジターセンターから園内を歩いたのですが、ミズナラ、ダケカンバなどを主とした二次林で、大木は少なく、林床はミヤコザサが覆い、かなり単純な林相です。

コースは良く整備されており、観光客が大勢で森林浴を楽しんでいるようでした。

以上、2日間参加して、私にとって最近にない充実した観察会でした。初めて見るものが多く、また、懐かしい植物に会えるなど感激の連続でした。すばらしいコースです。

コースと宿から昼食場所まで本当に丁寧に案内していただいた藤田さん、茨城会の林会長を始めとする皆さんのお世話に、心から感謝いたします。

その他目に付いた植物

ヤマオダマキ、オオミヤマガマズミ、ハルカラマツ、モミジカラマツ、ヤハズハンノキ、ハイイヌガヤとカヤの混生、ギンリョウソウとギンリョウソウモドキの混生、サワダツ、ミヤマニガイチゴ、ヒロハヘビノボラズ、イワインチン、オニアザミ、ミヤマコウゾリナ、ウラジロハナヒリノキ、シモツケ、ベニバナイチヤクソウ、コメツツジ、ガンコウラン、ヒトツバヨモギ、エゾノヨツバムグラ、ミヤマトウキ、ハクサンフウロなど。

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最終更新日:2011年7月30日
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