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秋の筑波山観察会報告

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今年の夏は猛暑が続き、秋の訪れを大いに待ちわびました。昨年の「秋の筑波山」は11月に雨で中止になりましたが、今年は10月に繰り上げて計画したところ、幸い好天に恵まれました。

10月は花も終わり、紅葉は未だという、植物観察には若干物足りなさを感ずる時ですが、会員からシダや木の実を主眼にしてはとの提案があり、その方向で観察会を進める事にしました。茨城県各所からと千葉、栃木の方も含めた参加者14名に、インストラクター会員(以下 In. とする)11名を加えて観察会を実施しました。

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筑波高原キャンプ場に9時に集合、林会長の挨拶とシダに精通した高橋In.から資料の配布があり、総勢25名で仙郷林道から観察に出発しました。仙郷林道は裏筑波をつなぐ林道で、車を通すためにかなり両側の草を刈っていますが、斜面にはシダ類が連続しています。早速高橋In.の詳細な説明が始まり、実物を確認しながら、理解を深めていきました。イヌガンソク、イヌワラビ、ホソバシケシダ、ヘビノネゴザ、ベニシダ、ハリガネワラビ等々と続きました。

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林道の上にはクリ、アケビ、キブシ、アカシデなどの実があり、筑波の木の実に詳しい塚本In.の話にも耳を傾けました。さらにヤマイタチシダ、ナライシダ、ゼンマイ、イヌワラビ、イノデ、ジュウモンジシダ等が続くと、観察の列が次第に長くなり、シダに詳しい柿崎In.や林会長、木村In.の別の角度からの説明もあり、ワイワイと議論を交わしながら進みました。日蔭の道端にはセンニンソウ、シロヨメナ、ノコンギク、ツリフネソウ等がヒッソリと咲いていました。

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アケボノソウ

日蔭の仙郷林道から、女体山に通じる東筑波ハイキングロードに出ると、温かい陽ざしが差し込み、シダ類もミゾシダ、ウラジロ、ミドリヒメワラビ、オウレンシダが見られ、木々にはツタウルシが紅葉を初めていました。ムカゴの採取も楽しいひと時です。路地にはサラシナショウマ、ヒメジソ、ナギナタコウジュ、トリカブト、アキノキリンソウ、センブリ等が見られましたが、なんといっても圧巻はアケボノソウの群落。複層林施業モデル林の近くに多数開花していました。アケボノソウの5裂片と4裂片の花が同じ枝に咲いているのが見られ、白い花に向けてカメラの音が続きました。「こんなに咲いているのは初めて」と、筑波に詳しい塚本In.の言葉でした。

観察にたっぷりと時間を懸けた為、つつじヶ丘に着いたのは13時。遅いお昼を、明るい太陽の下で食べました。山頂駅に向かうロープウエイの眼下は未だ緑の森でしたが、山頂駅横のシラキはそろそろ紅葉が始まっていました。

女体山下から、筑波高原キャンプ場に下りました。途中サルナシの実を味見したり、ナンタイシダを同定したりして15時にキャンプ場に無事到着しました。そこで記念写真を撮って解散しました。シダや木の実を主体にした観察会でしたが、参加の皆様はいかがでしたか。シダは見た目に同じでも、よく見るとそれぞれの特徴でさまざまな種類に分類できます。今後は毎回の観察会のなかで、シダにも目を向けていきたいと思います。参加の皆様、引率のインストラクターの皆様有難うございました。

(文 杉山正夫)

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一般で初参加の助川さんから感想文を寄稿頂きました。原文を掲載させていただきます。

テストをしますからとの声に、記憶力の衰えを気にしている私は、それとなく後ろに引いた。終了間じかの階段で先生と二人きりになってしまった。「これはなんというシダでしょう」、わたしはハットして、「ヘビノネゴザ」と答えた。「すばらしい、1回で覚えてしまうとは」とほめられた。実はその前にロープウエイ駅の岩に群生しているそのシダの名を別の先生に教わっていて、その際言われた「叢生」と言う特徴を根拠としてあてずっぽうに答えたのだった。それにしても嬉しかった。帰宅してから、家の周りにも大葉になったゼンマイをはじめいろいろなシダに出会い、識別できず、もっとしっかり勉強すればよかったと後悔もしています。

アケボノソウ?(二人で参加したのに)の花を持参のルーペ(実は拡大鏡)で観察し、ミツバチが蜜を吸いながらオシベに触れる様子を観察できたのは感激でした。また、この会で観察できた、センブリ(ハツラツとした美しさ)やナギナタコウジュ(匂いたつ魅力)、ウメモドキ(明朗)などが、ついつぎとラジオ深夜便の今日の誕生日の花に出てきまして、よき寝覚めの日々を得ることができています。ムカゴご飯は早速次回の山歩きに活用しました。甘いサルナシ?、しょっぱい??の実は初体験でした。

杉山先生はじめ皆さまの温かい配慮に感謝いたします。塚本先生には帰りには、男の川まで車に同乗させていただき大変助かりました。次回にも参加出来ればと妻と楽しみにしております。

(土浦市 助川 貞夫)

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秋の筑波山観察会  記念写真
最終更新日:2010年11月21日
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