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街の木たんけん
〜夏を迎える木々を観察しよう!〜

つくば市内の樹木を観察する会を2年前からスタートしています。

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つくばの大通り

つくば市は都市計画に基づいて立派な街づくりがなされ、街路樹はユリノキ、モミジバフウ、イチョウ、シラカシ等が整然と植えられています。その中のメイン歩道であるつくば公園通りや、洞峰公園で観察会を重ねてきましたが、今回は、わき道にそれて、中央図書館から閑静な住宅街、吾妻公園を回って、元の公園通りに戻るコースをとりました。最初にルートを説明し、今回観察できる樹木の名前の入った資料を参加のみなさんに配りました。

約1キロメートルのコースを、2時間かけて樹木名を確認しながら行きました。梅雨に入り、雨の心配をしましたが、幸いな事に晴れ間がのぞく天気となりました。街路樹は、トウカエデ、ハナノキからスタート。吾妻住宅の周りには様々な樹木が植えられています。

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コナラに実がつく

ヒマラヤスギの下には胸飾りになる実を探しましたが昨夜の雨でしぼんでいました。ユリノキの大木があり、一か月前には沢山のチューリップ状の緑白色の花を咲かせていましたが、今は花芯のみ残っていました。モミジバフウ、メタセコイア、アオギリ等を眺め、信号を渡るとサワラが1本のみあり葉を観察。サンゴジュの白い花、ハリエンジュやセイヨウバクチノキ、イボタノキ等珍しい名前の樹木。吾妻公園を出るとモミの木が1本。カキノキ、コナラ、ケヤキ、コブシには小さい実がつき始め。大通りにかかる橋の上からニワウルシの実が手に取れます。インストラクターが持参した翼果を橋から下に飛ばして、飛翔の観察をしました。ケヤキの葉にはオトシブミが沢山ついていました。インストラクターが持参したオオムラサキがちょうど羽化したところも観察できました。

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ニワウルシの実 ニワウルシ実の飛翔
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アカシデの観察

50種に近い樹木の名前と特徴はなかなか覚えられないため、植物図鑑の案内もしました。梅雨空の合間から照りつける日差しは夏を感じさせるような観察会でしたので、参加の皆さまお疲れ様でした。「街の木たんけん」は今後も続けます。ぜひ参加願います。

参加された方の感想を記します。

(土浦市 本橋和子さん)

20日「街の木たんけん」では、大変お世話になりました。オオムラサキ羽化の瞬間も見られたし、実の落下の様子も面白かったです。いつも気になっていた黄色い花の樹木がエンジュとわかりました。木の名前は覚えられそうにないですが、ルートはまた歩いてみたいと思います。

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(文 杉山正夫)

最終更新日:2010年6月30日
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